イマドキのJ-popはテンポの速い、細かいパッセージの曲が多いですよね
例えばこの曲
「夜に駆ける」(よるにかける)は日本の音楽ユニットYOASOBIの楽曲。1作目の配信限定シングルとして2019年12月15日にリリース。
テンポが速いのに加え、今までにない斬新なメロディー細かい音使いが多く歌いづらい、弾きにくい
難易度が高い曲です。これをピアノで弾くとなったら大変です。
なんでもないようサラッと弾けてしまうまらしぃさんはスゴすぎです
私も練習していますが、まあ、もうねむずかしいです・・・
私の教室でも弾いてみたい、聞いてみたい、リクエストが多い人気の高い曲です
楽譜配信サイト YAMAHAぷりんと楽譜の売れ筋楽譜総合ランキング3位
いまだ人気衰えずのようですね。
今回はこの曲のようなテンポが速く、しかも弾きづらい難易度の高い曲をカッコよく弾けるにはどういう練習をしたらいいか
5つのポイントに分けて解説していきます
目次
1、常にメトロノームを使っての練習
2、テンポを落としてクリックにしっかりタイミングを合わせる
3、ゆっくりなテンポで自分の音を自己分析
4、ゆっくり8割、オリジナルのテンポ2割で
5、録音、録画でセルフチェック
常にメトロノームを使って練習
ポップス系の曲はとにかくノリ、グルーヴ感が命、それがポップス系の曲が持つカッコよさにつながるからです
極端なことを言えばミリ単位くらいに音を出すタイミングに気を使った方がいいです
ということでメトロノームを使っての練習はマストです。
ちゃんとやってるつもりでも意外にテンポ感がブレていたりします。
自分の演奏を客観視する意味でも使った方がいいです、使いましょう!
ブレがない演奏とは??先ほど紹介したまらしぃさん演奏聞いて見て下さい。
恐ろしいくらいにブレがない、ため息が出るくらい素晴らしいです
テンポを落としてクリックにしっかりとタイミングを合わせる
速い動きや弾きづらいパッセージ箇所は身体への浸透率がなかなかすすみません
そこでテンポを落としてじっくりと動き、運指のバランス感覚を覚えさせる必要性が出てきます
それがゆっくりで練習する、という意味です。
ゆっくりにした分、ミリ単位くらいのブレにも敏感に注意を払えるとどんどん演奏が研ぎ澄まされていきます
動きやバランス感覚を指が覚えてしまえばどんなに速くなったってブレなくなります。
自分の音を自分の耳で自己分析
「弾くことに夢中になってて自分の音を聞いている余裕が・・・」
意外にこんな声も聞かれるのですがダメですよ!出てくる音に対してもっとこだわりを持ちましょう
音楽は一種の自己表現なんですから
音があってさえいればいい、いやいやピアノは○×クイズじゃないんですから
どんな音がほしい?しっかりと自身の中で線引きをしましょう。
決めることは逆にいうと「余計なことをしなくていい」
やりたいことに向かってひたすらくり返し練習すればいいだけになりますから気持ち的にぐっとラクになりますよ
ゆっくり8割、元の速さ2割で
先ほど速い動きや弾きづらいパッセージは身体への浸透率がなかなかすすまない
ゆえにテンポを落としてじっくりと動き、運指のバランス感覚を覚えさせる必要性があると書きました。
もうひとつ目的があります。ゆっくりにするとテンポに振り回されていない分、少し他のことについても考える余力もあると思います。
フレーズごとの強弱、ペダルの踏み具合、タイミング合わせ、1フレーズごとの抑揚など
どのように弾きたいか、表現するか、考えられることを目一杯詰め込んでの練習をしましょう
オリジナルの元の速さで演奏の理想像をそのままテンポを落とした超濃縮果汁での練習
こういう練習はむしろテンポ落として練習する方がむずかしいです
テンポが遅くなる分、間延びするような感覚に陥りますから、集中力維持が大変です。
でも10分でもいい具合の練習できれば激的に演奏が変わりますよ
私は、この練習を多く繰り返してやってきたことで、体感してきた経験があるので強くおすすめできます
録音、録画でセルフチェック
意外ややっている人が多くないのがこれ。
あっているのがどうかわからない、自信が持てない、そんな時は録音、録画でセルフチェックしましょう
今はスマホがあれば録音も録画もちゃちゃっとカンタンにできます。
出している音、演奏している音に自信が持てないなら、持てるようにしっかり自分の出している音を確かめましょう
違和感なく聞こえるなら、大丈夫だろう!自分なりの決断を出しましょう
それでもわからない、自信が持てないなら、専門科(ピアノ講師)の意見を仰ぎましょう
ピアノ講師はわからないことを明確にするためにいるんですから、ぜひ遠慮なくどしどし質問しちゃいましょう。
低学年の子たちはぜひ保護者さまがお手伝いをしてあげて下さい
まとめ
テンポの速い曲をカッコよく弾きたい! 練習方法5つのポイント
1、常にメトロノームを使っての練習
2、テンポを落としてクリックにしっかりタイミングを合わせる
3、ゆっくりなテンポで自分の音を自己分析
4、ゆっくり8割、オリジナルのテンポ2割で
5、録音、録画でセルフチェック
楽譜が読めさえすればすぐに弾けるようには、とは限りません
覚えることと、弾けるようになることは別問題だからです
本気MAXでテンポが速い曲をカッコよく弾けるようになりたかったら、上記の練習をぜひやってみて下さい。
はっきりいって超超超~地味な練習、
でも基礎的な根幹部分をふまえた上での練習は今後の速い曲演奏攻略にも活かせますから。
ピアノが弾けた、目標の曲ができたときの楽しさ、うれしさは格別です。
でもどんなに好きな曲でも、思い入れのある曲でもむずかしいこと、大変なことが必ずあります。
できないモヤモヤをいかに早く越えていけるか、またその攻略方法を考えることがおもしろい、楽しかったりします。
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山田 千春(ちーぼー先生)
静岡県裾野市にて好きな1曲レッスン専門ピアノ教室「ハルポピュラー音楽教室」主宰。ピアノ講師歴30年、ライブ、セッション出演回数200回以上。6回のレッスンで好きな1曲が弾けた、楽譜が苦手でもピアノが弾けた!裾野市で唯一のピアノ教室と好評をいただいています。
黒いハットがトレードマーク、スーパー戦隊&仮面ライダーが大好き
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