「子どもにピアノを始めさせたい」「そろそろ習わせてあげたい」
年度切り替えの時期、小学校進学などきっかけにお子さんにピアノを、お考えになる保護者さまも多いと思います。
でも、いざピアノレッスンを、となると、ひっかかってくるのがピアノを買いそろえること
昔はピアノといえばホンモノとか生ピアノと呼ばれている背の高いアップライトピアノかグランドピアノしか選択肢がなかった
今は電子ピアノという選択もあります
性能はひと昔前のものならいざ知らず、性能も音の聞こえやタッチも格段によくなっています。
キーボードもあり?お考えの方もいらっしゃるかもですね
そもそもせっかくピアノ買ったのはいいものの、続くかどうかという不安もあるでしょう。
決して安くない投資です。失敗は避けたいですよね
今回は初めてのピアノ、楽器はどれを選んだら、ホンモノか電子ピアノなのか
キーボードでもいいのか
選ぶ際のポイントを5つの項目に分けて解説していきます。
最初はあまり欲張りすぎない、可能な限りの投資でおさえるべし!
個人的な見解ですが最初からいきなりアップライトピアノ、グランドピアノはあまりおすすめしません。
中古のピアノでも20万円前後のお買い物に、けっして安くない金額です。
そして場所的な問題。
アップライトピアノはまだしもグランドピアノとなるとひと部屋占領してしまいます。
まず習い始める前にどこまでの本気度があるか、お子さんとよくよく話し合ってください
習い始めても途中でコロッと方向転換することも充分に想定されます
(実際にされたこともあります)
習い始めのころはドレミの位置を覚えたり、たどたどしく弾くことで精一杯、音色やタッチまでは気が回りません。
ですので最初はキーボードでも充分だと思っています。
もちろん最初からホンモノの感触にふれさせたいとのスタンスであるのなら別の話。
私個人的な意見としてはいきなり高い投資をしない方が無難、という風に保護者様にはお伝えしています。
以上がこころがまえ的なこと。ここからはより具体的に5つのポイントに分けて書いていきますね
ピアノ、楽器選びの5つのポイント
1、主旨、用途
2、住宅事情
3、近所への配慮
4、ご家庭事情
5、ご予算
ピアノ選びのポイントその① 主旨、用途
主旨、用途とはどういうことかというと「やってみたい曲のジャンル」「ピアノを習う目標、目的」
○○が弾きたい、弾いてみたい、お子さんのなにかしらの意思がある場合はぜひ尊重してあげて下さい
興味があるからこそお子さんはやってみたいと思えます。最初は楽しい!からでいいと私は考えます。
ピアノが弾くという未知の体験に加えてお子さんにとってはピアノ講師というまったく知らない大人に出会うわけですから
お子さんと教える講師の意思が合わないとお互いに不幸なことになってしまうとも限りません。
くどいようですが大事なことなのでもう1度!習い始める前にまずはお子さんの意思をよく確認しましょう
あとは問い合わせ先のピアノ教室の趣旨やレッスンに対するスタンスもよく確認しておきましょう
ここからは具体的にジャンル別におすすめの楽器について
クラシック曲となると最初はなんでもよくても最終的には生ピアノの切り替えが必要
なぜならピアノそのものの豊かな響き、タッチ、奏方など生ピアノならではの表現力が求められるジャンルだからです
音楽大学進学、プロ目指すなど本気度が上がればグランドピアノに格上げをしなければなりません。
アップライトピアノはグランドピアノと構造上の違いから連打に弱いという欠点があります
音の広がり具合も格段に違います。
ポップス、ポピュラー曲を楽しみたいなら、そこまで細かくタッチにこだわる必要はありません、電子ピアノで充分です。
ただ、ピアノそのものの響きや豊かな音色を体験、体感させたいとお考えならやはりアップライトピアノ以上でしょう
先ほども書きましたがお子さんの場合は続くかどうか、悩ましいところがあります。
最初は興味付け、導入といった意味合いでキーボードでもいいかと思います。
私の教室でも何人かキーボードの生徒さんがいます。
全員ポップス、ポピュラーピアノ志向ということもあり、なんの支障もなくレッスン受講して下さっています
ただし、キーボードは基本61鍵盤(76鍵盤のもありますが)ホンモノのピアノより鍵盤数が少ないです。
ある程度のレベルまでくると鍵盤数がたりなくなってきます。
タッチが軽いので、しっかりとした指作りをしたいとなってくると限界です。
ただ、キーボードは自動伴奏機能というひとりバンドが気軽にできる楽しい機能がついています
カジュアルな雰囲気で音楽を楽しみたい意味では優れた楽器
決して劣っているわけではないということはお伝えしておきますね
ピアノ選びのポイント その② 住宅事情
戸建てにお住まいならまずどの楽器でも問題はありません。
ただしアップライトピアノ、グランドピアノは楽器の重さに気をつけて下さい
床が抜けるといった話しはめったにないですが、それでも300キロ前後の重量があります。
「できるだけ家の1階の部屋に置いていただくのがベター」楽器店の方もこう言われます
購入前にしかるべきプロの意見(楽器店の販売員)を伺ってみてください。
ホンモノのピアノは場所をけっこう占領されます、特にグランドピアノの場合はひと部屋りっぱに占領されます
響き具合も考慮してできれば6畳以上のお部屋に設置することをおすすめします。
電子ピアノはそういう点、スペース的や重量的なことの問題はほぼ戸建てのお宅ではないといってもいいでしょう。
最近は写真のようなコンパクトタイプの電子ピアノも多く販売されています。
こういった形式のものならリビングの一角においても圧迫感なくすっきりおさまります。
ピアノ選びのポイント その③ ご近所への配慮
ご近所への配慮もぜひ楽器購入の際には気を配って下さいね
特にアパート、マンション住まいの方
ある保護者さまから聞いたお話しですが、契約上電子ピアノでも禁止をしているところもあるそうです。
あとあとトラブルに発展しないためにも、念のため契約の確認をしておきましょう。
アパートの場合は音が漏れやすい構造をしていることから電子ピアノが無難
普段の生活音でもときたまトラブルになるような話しも聞くので充分に配慮して下さいね
マンションはそれなりの防音が施されているはずなので、まず問題ないでしょう
ピアノ選びのポイント その④ ご家庭の事情
ご家庭の事情もぜひ視野に入れて下さい。
たとえば転勤が多い家庭環境でいらっしゃいますと、引っ越しの際にピアノ運搬、費用がけっこうな額になるんです。
私が結婚を機にグランドピアノを実家からとなりの町への運送だけで6万円かかりました。
(クレーンで吊って運び出したというのもありますが・・)
アコースティックピアノの運搬には必ず専門のプロに依頼してください
ピアノは頑丈そうな作りをしていますがとても繊細です。扱いをまちがえると故障の原因になりかねません。
引っ越しの回数が多い環境下では、その都度運搬費用がかかってきてしまいます。
考慮しておくことをおすすめします。
電子ピアノ、キーボードなら運びやすいという点ではおすすめです。
あとはメンテナンスの問題。
アコースティックピアノでは良好な状態をキープするために最低年1回の調律が必要です。
料金はアップライトピアノで12,000円前後、グランドピアノでは15,000円~18,000円程度かかります。
電子ピアノは調律の必要がない分ラクです。
ただし、耐久年数はアコースティックピアノに比べて落ちます。
だいたい耐久年数は10年くらいといわれています
メンテナンス費用のことも購入の際の選択の余地に入れておいてくださいね
ピアノ選びのポイント その⑤ ご予算
1番気になるのがなんといってもお金的な問題でしょう。
電子ピアノの場合、安価なものだと5万円を切っているのもあります
こういった機種はピアノの音のみ、リズム機能などの付属の機能がないなどごくごくシンプルな作りになっているのがほとんどです
上記のような持ち運びができるタイプは8万円前後といったところです
上記写真タイプの型になると10~20万以上になります。
電子ピアノは主に機能的なことで値段が左右されます。
たとえばアプリを使っての練習をしたい、Bluetooth機能がほしいなど機能が凝ってくるほどお値段が上がります。
どこまでの機能が欲しいか用途をしっかり決めた上で選ぶことをおすすめします。
中には60~70万円くらいの機種もありますが、そこまでくると少しがんばってアップライトピアノを購入した方がいいのでは、と個人的には思っています。
アップライトピアノの場合だとどんなに安くても10万単位の投資になります。
特別なこだわりがなければ中古の程度のいいので充分です。
アップライトピアノの中古で約30~50万円、グランドピアノになれば100万円単位になります。
上記のあげた4つのポイントと共に慎重に検討されて下さいね。
キーボードは3万円前後で新品で充分にいいものが手に入ります。
買いやすいと言う点では1番すぐれていますね。
私の主宰するピアノ教室での楽器購入事例
参考までに私の主宰するピアノ教室での購入事例をご紹介しますね。
アップライトピアノ(消音機能付きの中古) 1人
電子ピアノ 5人
キーボード 2人
アップライトピアノを購入された保護者さまの声
「ホンモノのピアノの響き、音色の豊かさを子どもに体験してもらいたいと思いアップライトピアノにしました。消音機能がついているので夜間の練習の時など助かっています」
電子ピアノを購入された保護者さまの声
「リビングの一角に違和感なくすっぽり収まっているのが気にいっています、音的にも満足しています」
「ときどきリズム機能とか使っています、豪華な雰囲気で楽しめます」
「たまにオルゴール風になど音色を変えて弾くのも楽しいです」
キーボード購入された保護者さまの声
「上達というより、楽しく、気軽に音楽にふれて欲しいと思っています。内蔵されている曲を耳コピしてゲーム感覚でマネして楽しんでいます」
ちなみにですが、楽器メーカーはアップライトピアノの方はヤマハ、電子ピアノはすべてロキーボードキーボードはカシオを購入されています。
まとめ
ピアノ選びの5つのポイント
1、主旨、用途
2、住宅事情
3、近所への配慮
4、ご家庭事情
5、ご予算
私はグランドピアノ(買い換える前はアップライトピアノ)電子ピアノ(ローランド)キーボードすべて持っています。
どれもいい楽器です、どれもメリットがありデメリットもあります。
どれがベストとかという風にも言えません。
ピアノ、楽器購入はけっして安い買い物ではありません。
上記にあげた5つのポイントを参考によくよく検討の上、お買い求め下さいね。
買ってよかった!と思えるような楽器に巡り会えますように!
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山田 千春(ちーぼー先生)
静岡県裾野市にて好きな1曲マスター夢叶えるピアノ教室「ハルポピュラー音楽教室」主宰。ピアノ講師歴30年、ライブ、セッション出演回数200回以上。ポップス、ポピュラーピアノ指導が得意。楽譜が全く読めない初心者でも6回のレッスンで好きな1曲が弾けた、他のピアノ教室にはない魅力があると好評をいただいています。
黒いハットがトレードマーク、スーパー戦隊&仮面ライダーが大好き
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