譜読みが苦手、譜読みだけで必死になってもうそこでウンザリ・・・
ピアノあるあるお悩み、できないお悩みダントツトップです。
まず楽譜に苦手意識を持っている方に見られるのが「最初から1音1音ていねいに読む」という傾向が強いです。
やり方としてはもちろん、まちがっていません。
ですが、2,3ページくらいの曲ならまだしも、5,6ページ、あるいはそれ以上になると
チーン・・←「やりたくない」「めんどくさい」頭の中の思考回路停止状態・・・ということになりませんか?
まず譜読みをするということはどういうことなのか、いったん立ち止まって考えてみて下さい。
譜読み=曲の情報を知ること、になりませんか?
なんの音を使って、どんな動き方(リズム)をすればいいか、どれくらいの速さで、強弱は?など
ピアノを使って曲を再現する、つまり演奏する際に必要な情報を視覚化したもの、それが楽譜です
楽譜が苦手なら他の手段を使って、ということも考えられるわけですが、今回は「楽譜苦手克服」がテーマですので割愛します。
読譜の前のひと手間がカギ!曲全体の作りを知る
弾きたい曲の譜面を手にした時、速く弾きたい、弾けるようになりたい!さあ、音読みしなければ・・
ではなく!!ここでひと手間かけることがポイントです。
それは「曲の作りを知る」こと
※写真の譜面はすべて自作の譜面です
同じようなメロディー進行、同じコード進行、リズムが似ているなど
似ている箇所を探して区分けをする、そしてチェックする、色ペンでもシールでもなんでもいいです。
メロディーが繰り返されている、後半部分になって同じメロディーが出てくる、コード進行が同じ
「同じことを繰り返せばいい」これがわかるだけで譜読みの手間が省けることになって精神的にすごくラクになります
「あ、なんだ同じことのくり返しだ!」「またここで同じことをやればいいんだ!」
すんなり譜読みに入っていけます。
音の並び具合、型を見抜く
全体の作りがわかったらいよいよそれぞれ区分けした箇所の譜読みに入ります。
慣れないうちは1音1音ていねいに、でもいいです。
ただそれだけではいつまでたってもその方法からしか抜けられず、曲が長くなればなるほど苦しくなります
そこでプラス必要になってくるのが「型を見抜く」
どんな音型でメロディーが並んでいるか、どんな型でコードの音が動いているのか、この跳躍進行の幅はどれくらい?など
※すべて自作の譜面です
たとえば左側の譜面。赤く囲った箇所はすべて同じ音のくり返しになっているのがわかると思います。
1音1音ていねいに譜読みをしていると、意外と気がつかなかったりするものです。
まん中の譜面 これはコードの基本形と転回形が使われています。コードを知っている方ならこれですんなり理解できます。
コードを知らない方の場合は音の重なり具合で速く読めます。
だんご状に音が重なっている箇所はドレミの1つ抜かし読み、お決まりの型があります
Dと書かれている小節のところの左手、1番下の音がDつまりレの音、そこから1つ抜かしでファ、ラといけばカンタン!
右側の楽譜の場合右手のメロディーが3度進行になっているのを見抜ければラクに覚えられます。
その他こんな方法も
コードの知識から、伴奏型の把握から、転調(曲の途中で調性(キー)が変わること)など
まだまだ方法はあります。
今回はドレミがわかる、音名が把握できた上ですぐに取りかかれる2つの速読方法についてお伝えしました
そもそも楽譜を使うのは速く目当ての好きな曲が弾きたいから、ですよね。
音の名前がわかるなら今度は以下に速く読めるか、速読力を身につけましょう。
ポップスピアノの醍醐味のアレンジする際にも使う考え方です。
いくら楽譜がキライでもある程度のところまではいけても、最終的には読譜のスキルは必要になってきます。
豪華に演奏したい、むずかしくてもがんばって弾きたい!ならば速読力は身につけておきたいスキルです。
楽譜を読むときには音の情報と共に型を意識する
普段から心がけて譜読みにかかってみましょう。
体験レッスン随時募集中!お申し込み、お問い合わせはお気軽に
山田 千春(ちーぼー先生)
静岡県裾野市にて好きな1曲レッスン専門ピアノ教室「ハルポピュラー音楽教室」主宰。ピアノ講師歴30年、ライブ、セッション出演回数200回以上。ポップス、ポピュラーピアノ指導が得意。楽譜が全く読めない初心者でも6回のレッスンで好きな1曲が弾けた、他のピアノ教室にはない魅力があると好評をいただいています。
黒いハットがトレードマーク、スーパー戦隊&仮面ライダーが大好き
コメントをお書きください