クラシックとポップス、ポピュラーピアノの違いは何?

クラシックとポップス、ポピュラーピアノの違いとは??

 

「楽譜に書かれてあることそのまま再現すれば曲が弾ける、だったらクラシックもポップス、ポピュラーも関係ないのでは?」

 

たしかにその通りです。でもですね・・・

 

クラシックとポップス、ポピュラーでは楽譜に対して、練習や奏方に対して

 

まったく考え方が違うんです。

 

そもそもなぜこんなことを書くのかというと

 

それぞれのジャンルの特性や特徴を知ることでピアノ教室や先生を探す、選ぶ際の判断材料の1つになるんですよね

 

今回のブログではクラシックとポピュラー、曲や楽器、楽譜についての考え方の違いについて書いていきたいと思います。

 

クラシックは伝統ある音楽、ポップス、ポピュラーは大衆音楽

 

クラシックはおよそ400年の歴史がある伝統的音楽。

 

本当はもっと細かい定義がありますが、ひとこと、ざくっと言えばこんな表現になります。

 

に対してポップス、ポピュラー音楽は19世紀あたりから出てきた比較的新しめのもの

 

大衆音楽とも言われるジャンルです。

 

クラシックピアノは知らない曲が多いなどどことなくとっつきにくい、敷居の高さを感じるのは否めないのでは?

 

ただ古きよき伝統ある音楽を楽しむ

 

生のピアノそのものの魅力や迫力を楽しみたいとお考えの方にはぴったりのジャンルだと思います。

 

逆に気軽に、カジュアル感覚でピアノを楽しみたい方にはクラシックはやや不向きかもしれませんね。

 

クラシックは楽譜に対して忠実、ポップス、ポピュラーはレシピ本

 

クラシック曲、ポップス、ポピュラー曲を演奏するとなった場合、ここで大きな差がでます。

 

まずはクラシックピアノ、1音たりとも音を修正したり削ることが許されません。

 

楽譜に書かれたとおり忠実に再現、演奏することが求めらる厳格さがあります。

 

作曲者の意図に加えて書かれた時代背景などが色濃く反映された伝統ある音楽だからです

 

対してポップス、ポピュラー音楽での楽譜はたとえるなら料理でいうレシピ本みたいなもの

 

材料が揃っていれば目当ての料理はできる。

 

でも何回か作っていくうちに微妙に自分好みに味つけを変えたりしますよね

 

たとえるならこんな感じです。

 

つまり曲の要となるメロディー、コードの概念があっていれば、あとは自分好みにアレンジ、修正可能

 

同じ曲でも初級から上級レベルまでさまざまな難易度のアレンジ楽譜が市販されているのがその証拠です。

 

クラシックはアップライトピアノ以上が基本、ポップス、ポピュラーはそこまでのこだわりはない

 

楽器(ピアノ)に対しての考えの違いも明確。

 

クラシックは先ほども書いたとおり、ピアノがもつ豊かな音色、響きを大切にするジャンル

 

残念ながら電子ピアノではそっくりな音はマネできても音を出す構造がまったく違う。

 

趣味範囲で楽しむクラシックなら多少妥協を許す教室や先生もいらっしゃると思います

 

が、本気度を上げて取り組むなら最低でもアップライトピアノを準備できる環境を作っておいた方がいいでしょう。

 

ポピュラーではクラシックほどピアノの音色へのこだわりはないにしろ、やはりホンモノでの演奏は迫力、醍醐味があります。

 

もしも生のピアノを購入できる環境下にあるなら、ということでおすすめと書いておきますね。

 

できる環境下でなければ電子ピアノで充分です。

 

むしろヘッドホンさえあれば24時間いつでも練習できる、時間的な拘束がないという点で優れている、というのがありますね。

 

まとめ

 

クラシックピアノ → 伝統音楽。楽譜に対して忠実に再現すべし。楽器は生ピアノと言われるアップライトピアノ以上

 

ポップス、ポピュラーピアノ → 大衆音楽。楽譜はレシピ。生ピアノでも電子ピアノでもどちらでも

 

今回は曲や楽譜、楽器に対しての考え方の違いについてざっくりとまとめました。

 

いかがでしょう、全くというほど対称的でしょう

 

いざピアノを習いたい、レッスンを受けたいと思われた時の参考になればさいわいです。

  


 

山田 千春(ちーぼー先生)

 

静岡県裾野市にて好きな1曲レッスン専門ピアノ教室「ハルポピュラー音楽教室」主宰。ピアノ講師歴30年、ライブ、セッション出演回数200回以上。ポップス、ポピュラーピアノ指導が得意。楽譜が全く読めない初心者でも6回のレッスンで好きな1曲が弾けた、他のピアノ教室にはない魅力があると好評をいただいています。

 

黒いハットがトレードマーク、スーパー戦隊&仮面ライダーが大好き