ピアノでコードを覚えるメリットとは？

今回は、ピアノでコードを覚えるとどんなメリットがあるのか、お話しします。

コード奏法を習得したいという声、とても多く寄せられます。

小学高学年生、中学生、高校生にコードについて紹介すると「コードを覚えて弾く方が楽かも」「楽譜を読むストレスが減る」と言ってくれます。

大人の方からは「こんな覚え方があるんですか？！」覚えやすい！わかりやすい、と驚きとうれしい声をいただきます

私自身もコードを覚えたことで、ピアノの楽しみ方が広がり、人生が変わったといっても過言ではありません。

コードは興味あるけど、コード奏法ってなに？こう思っている方へ

私の体験談を交えながらコードを覚えるメリットについて書いていこうと思います。

コードを覚えるメリットに入る前に、そもそもコードとは？について解説しますね

コードとは「2つ以上の音を同時に鳴らすこと」日本語では和音と言います。

ポピュラー曲の楽譜には、C、Dm、G7、AM7などの表記がありますよね。

これがコードを記号化したもの、コードネームと呼ばれるものです。

・楽譜の縛りから解放される

・譜読みが速くなり、曲の理解度が深まる

・レパートリーをどんどん増やせる

楽譜が読めないとピアノは弾けない、と感じる方も多いですが、コードを覚えることでこの縛りから解放されます。

クラシックピアノでは「和声学」が重視されますが、ポップス、ポピュラーピアノ、ジャズではコードを使うことが一般的です。

コードはたとえるなら料理の素材のようなもの。そしてコード弾き、アレンジは料理法。

最初はレシピ通りに、でも何回か作っていくうちにだんだんと自分好みの味つけがほしくなったりしませんか？

もっと味を濃く、出汁をきかせたい、甘い方が好みとか　これがつまりアレンジ

最初はレシピ通りでも慣れてくればレシピ本なしで自分感覚で作れるようになる

つまりコードとアレンジの型を使いまわせるようになったら、がっつり楽譜を読まなくても弾ける、ということ

楽譜が読めなければ、という縛りから解放されます。

楽譜に苦手意識がある方、自分好みの演奏を追求したい、そんな方にはコードを覚えるメリットは大きいと思います。

コードを覚えることで、譜読みが速くなります。

上の楽譜上にDというコードが書かれてあります。

Dコードの構成音はレ、ファ♯、ラ。もしかして書かれてあるこの音の集合体は・・・あ、Dコードの構成音！

そう、ある程度の予測をつけて読むことができようになる、これにより、楽譜を速く読むことができるようになります。

コードの構成音を離隔することは右手のメロディーの分析、理解にも使えます。

たとえば上の楽譜のAm7、Bm7、Emの小節の右手のメロディー部分

実はこれ、コードの構成音がバラけて使われてるだけ、という風に。

速く音の情報を把握することができる、つまり曲の作り込み、実践練習に速く取りかかれる。

曲への理解度も深まります。

コードの扱いに慣れればカラオケのレパートリーを増やしていくようにどんどん曲が弾けるようになります。

レパートリーがたまれば、ストリートピアノに挑戦とかの夢も叶いますよ

ストリートピアノやホールでの演奏イベントに参加する機会も増えます。

リクエストに応えたり、自分の演奏をYouTubeにアップロードすることで、自信をつけることができます。

市民文化センターなど公共のホールではときたまホールのピアノを解放して演奏させてくれるイベントがあります。

広いホールでたったひとり、フルコンサートのグランドピアノ独占しての演奏、実に気持ちいいですよ

レパートリーがたまったらぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう

私は手が小さいためクラシックピアノに限界を感じ、ポピュラーピアノに転向しました。

コードを覚えることで人前で演奏する機会が増え、プロとして対価をいただけるお仕事としてつながったこと

200回以上の演奏経験を積むことができました。

演奏の場を通じてのご縁やつながり、友だちもたくさんできました。 

また、同じ曲でもその日の気分でアレンジして演奏を楽しむことができるようになった。

大げさに聞こえるかもしれないですが本当に人生変わりました。

ピアノでコードを覚えるメリット

・楽譜の縛りから解放される

・譜読みが速くなり、曲の理解度が深まる

・レパートリーをどんどん増やせる

ほかにもピアノ弾き語りができる、耳コピに強くなる、アレンジに活かせる、セッションで音での会話ができるようになるなど

いいこと、メリットたくさん！

コードを覚えることで、ピアノの楽しみ方が広がり、演奏の幅が広がります。

ぜひ、コードを覚えて自分流の演奏を楽しんでみてくださいね。